1) |
守れ権現 夜明けよ霧よ
山は命の みそぎ場所
行よ荒くれ どんどと登れ
夏は男の 度胸だめし
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2) |
何を奥山 道こそなけれ
水も流る 鳥も啼く
馬子は追分 きこりは木遣
朝は裾野の 放し駒
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3) |
風よ吹け吹け 笠吹き飛ばせ
笠は紅緒の 荒むすび
雨よ降れ降れ ざんざとかかれ
肩の着蓙も 伊達じゃない
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4) |
山は百万石 木萱の波よ
木萱越ゆれば 花畑
雪の御殿に 氷の巌窟
滝は千丈の 逆おとし
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5) |
さあさ火を焚け ごろりとままよ
木の根枕に 嶺の月
夢にゃ 鈴蘭 谷間の小百合
酒の肴にゃ 山鯨
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6) |
守れ権現 鎭まれ山よ
山は男の みそぎ場所
雲か空かと 眺めた山も
今ぢゃわしらが 眠り床
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