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児島高徳こじまたかのり

1) 船坂山(ふなさかやま)や
  杉坂(すぎさか)と
  御(み)あと慕いて
  院の庄(いんのしょう)
  微衷(びちゅう)をいかで
  聞こえんと
  桜の幹に十字の詩
  『天(てん)勾践(こうせん)を
  空(むな)しゅうする莫(なか)れ
  時(とき)范蠡(はんれい)
  無きにしも非(あら)ず』
  
2) 御心(みこころ)ならぬ
  いでましの
  御袖(みそで)露けき
  朝戸出に
  誦(ずん)じて笑(え)ます
  かしこさよ
  桜の幹の十字の詩
  『天(てん)勾践(こうせん)を
  空(むな)しゅうする莫(なか)れ
  時(とき)范蠡(はんれい)
  無きにしも非(あら)ず