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荒城こうじょうつき

1) 春高楼の 花の宴(えん)
  めぐる盃 かげさして
  千代の松が枝(え)わけいでし
  むかしの光 いまいずこ
2) 秋陣営(じんえい)の霜の色
  鳴きゆく雁(かり)の数見せて
  植うるつるぎに 照りそいし
  むかしの光 いまいずこ
3) いま荒城の よわの月
  替わらぬ光 たがためぞ 
  垣に残るは ただかづら
  松に歌うは ただあらし
4) 天上影は 替わらねど
  栄枯は移る 世の姿 
  写さんとてか 今もなお
  鳴呼(ああ)荒城のよわの月