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菅公
1)
日
(
ひ
)
かげさえぎる むら
雲
(
くも
)
に
ほすよしもなき
濡衣
(
ぬれぎぬ
)
を
身
(
み
)
には
著
(
き
)
つれど
真心
(
まごころ
)
の
あらわれずして
止
(
や
)
まめやと
神
(
かみ
)
のまもりを
頼
(
たの
)
みつつ
配所
(
はいしょ
)
に
行
(
ゆき
)
きし
君
(
きみ
)
あわれ
2) のちを
契
(
ちぎ
)
りし
梅
(
うめ
)
が
枝
(
え
)
に
東風吹
(
こちふく
)
く
春
(
はる
)
は かえれども
菊
(
きく
)
の
節会
(
せちえ
)
の
後朝
(
こうちょう
)
の
宴
(
うたげ
)
に
侍
(
はべ
)
りし
秋
(
あき
)
は
来
(
こ
)
ず
御衣
(
ぎょい
)
を
日毎
(
ひごと
)
に
拝
(
はい
)
しつつ
配所にはてし 君あわれ